広告と一言でいっても様々な種類や方法があり、その中でも特に多くの方に情報を発信することができるマス広告は、新聞、雑誌、テレビ、ラジオの4つの媒体のことを指します。
英語では「Mass advertising」と表記され、この「Mass」には大衆や群衆といった意味が関連してきます。
そのようなことから、マス広告は大衆や群衆に向けたアピールができる広告手段であり、幅広い層に向けて
一斉に情報を拡散できるということがわかります。
では実際に広告を出すときに、これらのマス広告を利用すれば、必ず広告宣伝がうまくいくのかと言うと、そういうわけではありません。
内容が広告媒体と相性が良くない場合はせっかくの予算を割いて広告を出稿したのにも関わらずなかなか広告効果が得られないということもあるわけです。
影響力が強いだけに、「マス広告で広告を出稿すれば何かしらの宣伝効果は得られるだろう」と思っている方がとても多いのですが、マス広告にはそれぞれの特徴と強みがあり、商材にあった広告手段を選択することがとても重要なんですね。
マス広告のそれぞれの特徴と強みについて説明してみたいと思います。
テレビ
テレビ広告つまりCMというのはとても影響力の大きい広告媒体です。
テレビCMはとにかく即効性があるというのが強みです。
テレビで紹介された商品が翌日店頭から消えたという話を聞いた事があると思います。
一度の多くの人に向けて商品、サービスを認知させることが出来る、という点においてテレビはやはり他の広告媒体と比べても群を抜いて影響力があります。
またテレビCMというのは単純な広告効果だけでなく「テレビCMを放送した」という実績そのものが企業の信頼にも繋がっていきます。
またテレビCMを放送するには莫大な費用がかかると思っている人も多くいますので、テレビCMを出稿している会社=財務が安定している会社という印象も付きやすいのではないでしょうか?
実際には、放送時間帯や曜日、やり方によって予算を抑えて放送する事もできますよ。
予算に合わせたテレビCMのやりかたというものがあるのです。
また最近では求人対策としてテレビCMを放送するところもあります。求職者への自社認知向上を目指した内容を放送していますね。
纏めると、以下の様な場合テレビCMを選んでみると良いでしょう。
・とにかく即効性のある広告を出したい。
・商品認知度をはやくあげたい。
・ブランド力を高めたい。
・テレビCMを放送した、という実績が欲しい。
ラジオ
ラジオは、勉強・運転・家事・仕事など、何かをしながら聴く人が多いことから「地域や生活に密着した媒体」と言われ高い広告効果をもっています。ラジオを聴く人は「ラジオを聴く」行為が生活習慣化されており、毎日繰り返し聴かれていることがほとんどです。また時間帯によって聴取者(リスナー)の年齢が大きく変わるのがラジオの特徴の一つです。
例えば朝は出社するサラリーマン、昼は家事をする主婦層や職場で作業をしながらの職人さん、夜は主に受験生やタクシー、長距離トラックを運転するドライバーが中心となります。
番組の間で流れるCM以外に、番組のパーソナリティーやアナウンサーが放送中に広告原稿を読み上げる「生コマ」と呼ばれる生コマーシャルや、店舗やイベントの現場から生中継や電話レポートをするライブCMや、休日の1日限定のスペシャル編成として広告主が長時間の番組を提供する「ホリデースペシャル」などの種類があります。
ターゲットがある程度絞れていて、ラジオのリスナー層と合致しているのであればとても高い効果が期待できると思います。
最近では、スマートフォン向けアプリなどが登場、スマートフォンでラジオ聞くリスナーも増えてきています。このような風潮は、広告媒体としてのラジオに新しい可能性の広がりを与えています。
纏めると、以下の様な場合ラジオCMを選んでみると良いでしょう。
・普段から車に乗っている人がターゲット
・イベントなどの集客
・地域密着型のCMを放送したい
新聞
企業から商品やサービスなどの宣伝として活用されているだけでなく、新聞広告にしか見られない独特な告知をする場合もあります。
新聞そのものが信頼性の高い媒体であるため、新聞に掲載されている広告自体も信頼性があると感じられ、広告を載せることで企業の信頼度を上げる効果も期待できるでしょう。
年齢層に関係なく、一般の新聞に掲載されているニュースや情報への信頼度が高いので、関心がある新聞広告であれば真剣に読んでもらえる可能性が高いです。
新聞購読者は以前よりは減りましたが、発行部数はまだまだ多く、望んで読んでいる購読者に届けられるので、アピール力は高いです。
単純なポスティングによるチラシや情報誌は、読んでもらえないかもしれませんが、新聞なら一世帯の中で家族の誰かが必ず目を通すはずです。
新聞は発行の歴史が長いだけに、中高年者の購読者が非常に多いです。 ターゲットが中高年者の新聞広告なら、読んでもらえる確率も効果も高くなります。
その反面、若年層がターゲットの場合広告媒体としては有効ではないかもしれません。
纏めると、以下の様な場合新聞を選んでみると良いでしょう。
・中高年向けに告知、宣伝したい場合
・企業の価値を高めたい場合
雑誌
自らの意志で興味関心が高い特定ジャンルの雑誌を購入するため、情報感度が高いターゲットに対してメッセージを訴求することができます。 季刊、月刊、週刊など一定の間隔で発行され、新聞と比較すると、新聞が一部の全国紙を除くとそのほとんどが地方媒体であるのに対し、雑誌の多くは全国媒体となります。ただし福井で広告を出稿する場合県内限定で出版される雑誌の方が広告効果は高いかもしれません。
また、対象がはっきりしていることや、広告スペースの種類が多いため色々な広告表現が可能という特徴を持ちます。
雑誌そのものが年齢・性別趣味趣向・ライフスタイルに細分化されているため狙いたいターゲットに対してロスなく情報を届ける事ができます。
そういった点では顧客層を意識した広告展開に優れた広告媒体といえます。
伝えたい広告メッセージをイラストや写真・文章を用いることで、中身の濃い情報を伝えることができます。
また、1ページだけでなく複数ページにまたがる展開も可能であるため、広告展開の融通性が高いです。
読者は複数回記事を閲覧したり一定期間雑誌を保存する傾向にあるため、他の広告媒体に比べ高い広告接触回数が期待できます。
纏めると、以下の様な場雑誌広告を選んでみると良いでしょう。
・ターゲットを絞った広告展開したい場合
・記事の様な第三者視点での広告を出したい
・タイアップ展開を考えている
いかがでしょうか。
マス広告はまだまだ福井では有効な広告手段であり、広告の種類や特徴を理解してそのうえで広告企画、原稿等を制作することでその効果が期待できるのです。
但しマス広告ではどうしても広告の効果を測定することが難しいといった部分もあります。最近普及しているweb広告なども取り入れて、マス広告だけでは弱い部分を補うことで広告効果をさらに高めることができるでしょう。