日本の総広告費は6兆5300億円(2019年2月 電通調べ)となり7年連続のプラス成長となりました。
但し、新聞、雑誌、ラジオ、テレビのいわゆるマス4媒体の広告費は約2丁7000億円で前年対比で
96,7%と前年より少し減らしています。
そんな中インターネット広告費は1兆7589億円で前年比116,5%と5年連続の2桁成長となり
地上波テレビ広告費1兆7848億円に迫る勢いとなってきています。
今後もマスからwebへシフト化が進んでいくのではないでしょうか?
web広告は少ない予算から実施出来て、配信や対象を細かく絞る事が出来るという点が非常に優れており、
決して大企業だけが利用するものではなく、中小企業や個人経営者までにも利用しやすいものだと考えています。
一方、web広告は検索連動型広告・ディスプレイ広告・SNS広告など様々な分類があり、その中からさらに
商材の数は多岐に渡っているため、どのweb広告を出稿したら良いのか?どんな施策をとって良いのかわからない
といった声も聞かれます。
自社にあったweb広告を出稿するにはまず「どんなお客様に来て欲しいのか?」しっかりとターゲットを明確にする
事が大事です。ターゲットを決める事が出来れば、どのweb広告に出稿することがベストなのか判断出来るのでは
ないでしょうか?
ターゲットを決めよう
広告を出稿する上で大事なのがターゲット設定。これはマス広告でもweb広告でもどちらにも言える事です。
売上UPや知名度向上など自社にとって理想の目標を達成するために「どのようなお客様に来てもらいたいのか」
「新規客か?リピーターか?」「ブランディングUP」をしっかりと考えて計画することが大事です。
将来お客様になる人が今どこにいるのか知るのも必要です。
ざっくりと以下の様に分けられるのではないでしょうか。
顧客層はリピートしてくれる顧客のこと。
顕在層はあなたのお店や商品、サービスをすでに知っている、関心がある層のこと。
潜在層は情報を知れば来店、購入する可能性がある層
無関心層はあなたのお店や商品・サービスに興味がない層
この4つの層のどの層に対して広告を配信していきたいのかを考えることで、どのweb広告を配信する
か選定する上で重要となります。
ターゲットに合ったweb広告を選ぼう
ターゲットとなる層を設定出来たら、次はそのターゲットにあった適切なweb広告を選定していきます。
ここでは大まかに検索連動型広告、ディスプレイ型広告、SNS広告の3つに分類して、それぞれの広告の簡単な説明とターゲット層を解説していきます。
検索連動型広告
最初に、検索連動型広告です。検索連動型広告はGooglleやYahoo!などの検索エンジンで検索する時に、検索キーワードと連動して表示される広告のことです。
検索連動型広告の最も大きな特徴は、“今”情報を探しているユーザーに広告が表示できるという点。
自店に関連性のあるキーワードが検索された時に広告が表示されるため、リアルタイムで知りたいと思っている人に対して情報を届けることが可能になります。
よって検索連動型広告は4つの大まかな分類の中では、顕在層向けの広告であると言えます。
ディスプレイ広告
ディスプレイ型広告はGoogle やYahoo! Japan が運営するwebサイトや、配信パートナー契約をしているwebサイトの広告欄に表示される広告です。
テキスト・画像・動画など様々な仕様があり、表示形式や名称などそれぞれバラバラです。
ディスプレイ広告は、リスティング広告のように“今”情報を欲している人に対して出す広告ではありません。その人の過去のweb上の訪問履歴や年齢、性別、地域などのバナーなどの工夫次第で視覚的なアピールも可能です。リスティング広告と比べ、より潜在層に対してのアプローチができます。認知度向上などの役割も果たします。
SNS広告
SNS広告は、FacebookやTwitter、Instagram、LINEなどのSNS上での広告配信サービスです。SNS広告の特徴として挙げられるのは、「ターゲティング精度の高さ」です。
SNSには名前や居住地、趣味嗜好など情報がすでに多いため、ターゲティングの質もそれだけ高くなります。SNSのツールによっても異なりますが、ターゲティング次第で潜在層~顕在層に対して広告を配信することができます。
インスタグラムであれば若年層の女性を中心にリーチすることができ、Faceebook広告であれば職業などの細やかな情報の中から配信先を選択することができるなど、それぞれに特徴があります。
web広告はPDCAサイクルが重要
ターゲットを絞り、どの層の顧客を掴んでいきたいのかを明確にすることで、自社にとってベストな広告が見えてきます。
しかし、その結果は予測でしかなく、実際にweb広告を実施した時には、予測していた数値とは全く違うということも出てくるでしょう。
web広告を実施する際はPDCAサイクルが重要という事もお伝えします。
しっかりとターゲットを設定して、web広告を出稿しても、最初から最適なweb広告が実施できるとは限りません。
選定したweb広告自体が間違っているのかもしれないですし、そのweb広告の計画や運用方法に問題がある場合もあるでしょう。
web広告は「結果が出ているのか出ていないのか」「目標数値を達成しているのか」を客観的な数値で全て判断することができます。クリック率は前月よりも○%上がっている、CVは予測よりも良い数値が出ている、など「あらゆる数値を客観的に分析した上で、改善点をまとめ次の広告配信で最適化する」というPDCAサイクルをしっかりと回すことで、自社にとっての最適な広告に近づいていきます。
まとめ
web広告は、店舗・会社によって施策が違います。最初に自社のターゲットは誰なのかをはっきりと決めきることが大事です。
その上で店舗に合ったweb広告を実施し、常にPDCAサイクルを回し続けることが、最適なweb広告施策を作り上げる近道となるでしょう。